『子供店長』に込めた想い(その1)

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長男コースケ4歳3か月。
現在西部製綿の『子供店長』。まだ幼いので、仕事のお手伝いはまともに出来ませんが、それでも紛れもなくウチのお店の『子供店長』です。

さて、そんなコースケが生まれたのが2014年の11月のこと。年が明けた2015年1月中旬くらいからは毎日お店に出勤するようになりました。

当店のお得意様向けのダイレクトメールで、コースケの成長の様子を定期的にお伝えするようにしたところ、意外なほど多くの方がコースケに会いに来てくださるようになりました。そこでふと思った私は、コースケが1歳になる頃に『子供店長』に任命しました。

これがその時のダイレクトメールの表紙です。その中の文章を引用しますね。

最近ふと、西部製綿の150周年について考えてみました。その時私は84歳、現役はちょっと厳しそうです(苦笑)一方コースケは37歳、ちょうど脂の乗り切った年頃です。問題はコースケが後を継いでくれるかどうかですね(苦笑)

だから…と言うワケではありませんが、この度コースケを『子供店長』に任命しました。単なるシャレだと思われるかもしれませんが、実は意外と真面目な話です(-.-)

定期的にお送りしているこのお手紙で、コースケの成長度合いをご紹介しているのですが、本当にたくさんのお客様がコースケに会いに来てくださいます(感謝)おかげ様で、コースケが生まれてからウチのお店の雰囲気は、以前よりもさらにぐっと良くなったと感じています。

今や当社になくてはならない存在のコースケ。子供店長として皆様から大切にしてもらえれば、将来きっとこの仕事が好きになってくれるはずです・・・なんて言うと下心ありすぎですかね(笑)

2015年11月、113周年大創業祭ダイレクトメールより

創業113年とありますが、当社は創業明治35年(1902年)、設立(法人化)が昭和23年(1948年)です(今年で創業117年)。ここで簡単に当社の歴史をご紹介してみます。

江戸時代中期に丸亀京極藩が綿の栽培を推奨して以来、西讃(香川県西部)地方では綿の栽培が盛んとなりました。

そういった土地柄を背景に、香川県の西の端、豊浜の地に明治35年(1902年)、創業者石川磯五郎が地元の数名と共同出資で立ち上げた『三豊(さんぽう)合資会社』が当社のルーツです。その後、豊浜町内に製綿業者が増えましたが、昭和14(1939年)年、戦時の企業整備(統制)により企業単独での操業が出来なくなり、地元の製綿業者が『西部製綿合同綿工場』を組織し、当社工場にて合同で綿ふとんの製造を行うようになりました。

終戦後、合同綿工場は解散されましたが、当社はその名称を引き継ぎ、昭和23年(1948年)に『西部製綿株式会社』を設立しました。戦後の復興および高度経済成長に伴い、豊浜町内の製綿業者の数も増え、やがてこの地は“綿のまち豊浜”と呼ばれるようになりました。

平成に入った頃から、羽毛ふとんの普及や海外製品の輸入増の影響により、綿ふとんの需要は減り、町内の製綿業者も徐々に減ってゆきました。当社は綿のまち豊浜で現存する最も古い製綿業者です。

香川県で最も実績のあるオーダーメイド枕|西部製綿株式会社|HPより

私は平成15年(2003年)に婿養子としてやってきた立場に過ぎませんが、ご先祖様から代々受け継いできた事業を自分の代でやめてしまうのは申し訳ないという気持ちは強いです。

しかしながら『少子高齢化』『人口減少』『地域消滅』といったワードをほぼ毎日のように新聞やテレビで目にするこのご時世です。しかも『モノを買うならスマホひとつでお手軽に』の時代、香川の片田舎でウチのような小さな寝具店が生き残っていくことは並大抵なことではありません。

それにしても最近、時代の変化のスピードが速すぎて戸惑ってしまいますね。

・『現在の小学生の65%が(大人になった時)、現時点で存在しない職種に就くことになる』という予測がある。
・最近の子供のなりたい職業で『ユーチューバー』がかなり上位に入っている。

など、50歳過ぎたおじさんにはよく分からない世の中になりつつあります。

こんな時代ですから、コースケ(だけでなく次男のマサキも)に向かって『将来、西部製綿を継ぐべき』とか『継いでほしい』と言うつもりはありません。

でも息子が『僕もこの仕事がしたい』と言ってくれたらどんなに嬉しいことでしょう。そうなるよう、今後もお客様から選ばれ続けるお店であれるよう努力してゆきたいと思います。

そして息子たちに『父親が前向きに仕事に取り組んでいる姿』そして当店に来られる『お客様の笑顔』を見てもらいたいですね。だからこそ息子たちは出来るだけお店で過ごさせようと思っています。

現在の息子たちの役職は
長男コースケ(4歳3か月) 子供店長
次男マサキ(1歳5か月) 子供副店長
です。
お店で見かけたら暖かいお声など掛けていただければ幸いです♪


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自称“日本一”文章を書くのが好きなふとん屋

かつては神奈川県でカネボウ化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。現在は縁(婿養子)あって香川県で寝具店『西部製綿株式会社』の社長をしています。自称『日本一文章を書くのが好きなふとん屋』です。広島県出身の熱狂的カープファン。サッカー日本代表も応援。現在51歳ですが、4歳と1歳の男の子の子育て奮闘中。しばらくは子育て記事がメインかも(笑)
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