『インタイムコンフォート』と『インタイム1000』の比較論~実際のお客様事例をもとに、分かりやすく解説しました~
目次
1.『インタイムコンフォート』~当店では『インタイム1000』に次ぐ売れ筋モデル~
2.四国中央市S様(80歳代女性)の『インタイムコンフォート』のご購入事例
3.『インタイムコンフォート』と『インタイム1000』の操作性の違い
4.『キューマラインボトム』~『インタイムコンフォート』のもう一つの優位ポイント~5.『インタイムコンフォート』の後継モデルが近日登場⁉
1.『インタイムコンフォート』~当店では『インタイム1000』に次ぐ売れ筋モデル~
当店ではパラマウントベッド社の健常者向けの電動ベッドを6機種(全機種)展示・販売しています。
・インタイムトラスト
・インタイムコンフォート
・インタイム1000
・アクティブスリープベッド
・インタイム2000i
・インタイム7000
(当店での導入順)
この中で当店で圧倒的に売れ筋ナンバーワンなのが『インタイム1000』です。
そして、次いで販売台数第2位なのが『インタイムコンフォート』です。販売台数的に『インタイム1000』に大きく差を付けられていますが、それでも第2位であることに間違いありません。
本来であれば、自動運転としてテレビCM中の『アクティブスリープベッド』あるいは、同じく自動運転の『インタイム2000i』の方が知名度が高いはずです。
その一方で『インタイムコンフォート』はプロモーションなど一切行われておらず、ほぼ無名の存在です。
当店に
『インタイム1000を見に来ました』
『アクティブスリープベッドを体感させてください』
というお客様は来られますが、
『インタイムコンフォート』目当てで来られるお客様は皆無と言っても過言ではありません。
にもかかわらず、当店で『インタイムコンフォート』が『インタイム1000』に次ぐ販売台数となっているいきさつを、実際のお役様事例を交えてご紹介し、両者を比較してみたいと思います。
2.四国中央市S様(80歳代女性)の『インタイムコンフォート』のご購入事例
S様は80歳代の女性です。
以前から当店のお客様で、お一人暮らしですがお元気な方です。しかしながら、昨年の初夏に転倒して足を骨折され、しばらく入院生活を過ごされました。無事退院できましたが、それから足腰がやや弱ったご様子です。
そのため今回は『電動ベッドが欲しい』とご来店されました(お電話を頂いて、こちらからお迎えに行きました)。
S様にまずご提案したのは当店売れ筋ナンバーワンの『インタイム1000』でした。しかしながらサイズが問題となりました。
『インタイム1000』の
セミシングル(マットレスサイズ91×191㎝)だと狭い
セミダブル(マットレスサイズ120×195㎝)だと広すぎる
と仰るのです。
※ここに記しているサイズは、あくまでも対応マットレスのサイズです。電動ベッド本体のサイズはこれよりも大きくなります。
こういった場合、次の候補となるのが『インタイムトラスト』と『インタイムコンフォート』となります。ともにマットレスサイズが『97×195㎝』となります。
91×191㎝
120×195㎝
97×195㎝
数字だけ見ると、大きな違いとは感じないのではないかもしれません。
しかしながら実際に使う立場で考えてみると、わずかなサイズの差で使用感(ゆったり感)が異りますので、そういったサイズ感にこだわる方は少なからずいらっしゃいます。
また部屋に置いた場合の使い勝手
・(そもそも)部屋におけるかどうか?
・通路が狭くならないか?
・タンスなどの開け閉めが出来るか
なども大いに気にするべきポイントです。
実際に寝比べられた結果、S様は『97×195㎝』のサイズ感が気に入られました。
ここで問題となってくるのが価格です。
『インタイムトラスト(1+1モーター)=高さ調整なし』が203,500円(税込)
『インタイムコンフォート(3モーター)=高さ調整あり』が473,000円(税込)
となります。
やはりご高齢ゆえ、高さ調整は必須と言えるでしょう。
従って、1+1モーターの『インタイムトラスト』は除外となります。
となると『インタイムコンフォート』が第一候補。つまり473,000円(税込)です。
当店で最も売れている『インタイム1000』のRQ-1333MC(セミシングル、3モーター)が205,000円(消費税非課税)です。
『463,000円』と『205,000円』では、価格差がとても大きい(2倍以上)と言わざるを得ません。
※ここに記している価格は、ベッド本体(のみ)の価格です。マットレスの価格は別です。
しかしながらS様は、サイズ感はもちろん、見た目が気に入ったこともあり『インタイムコンフォート』を選ばれました。
そして今回のS様のように『せっかく買うなら』と『インタイム1000』ではなく『インタイムコンフォート』を選ばれる方が少なからずいらっしゃいます。
より正確に言うと、最初は『インタイム1000』を検討されたものの、サイズ感やその他の点が気に入って『インタイムコンフォート』の方にランクアップされるという流れとなります。
当店では、これまで『インタイムコンフォート』を累計で約10台販売しています。
そして昨年(2020年)は『インタイムコンフォート』を4台販売しました。これは2組のご夫婦にそれぞれ2台ずつお買い上げいただいたものです。
Y様、O様ともに『インタイム1000』との比較の中で『インタイムコンフォート』を選ばれました。やはり長く使う電動ベッドなので、価格で妥協することなく、様々な点で納得できる品を選ばれたという格好となります。
今回のS様も、Y様やO様と同様です。
3.『インタイムコンフォート』と『インタイム1000』の操作性の違い
ところが、納品の2日後、S様から
『操作が思うようにできない。』
『何か引っ掛かっているの?』
とのお電話を頂戴しました。
私はすぐにS様のお宅を伺うことにしました。『何か組み立てに不備でもあったのかな?』とか、いろいろ思いを巡らせながら、自動車を走らせました。
しかしながらS様からの話を伺って、すぐに問題は解決しました。
『インタイムコンフォート』の操作性
これは『インタイムコンフォート』のコントローラーです。
『頭』の上げ下げ
『足』の上げ下げ
『高さ』の上げ下げ
にそれぞれボタンが割り振られています。
今回問題となったのが左上の方にある『切替』ボタンです。
インタイムコンフォートの床板の動きには『らくらくモード』と『頭モード』の2種類があり、『切替』ボタンを押すごとに切り替わります。
『らくらくモード』と『頭モード』の違い
『らくらくモード』を言い換えると『連動モード』
『頭モード』を言い換えると『独立モード』
ということになります。
分かりやすいのは『頭モード』の方です。
『頭』ボタンを押せば、頭(だけ)が(独立して)上下
『足』ボタンを押せば、足(だけ)が(独立して)上下
します。
一方で『らくらくモード』は『頭』ボタンを押すことで、頭と足が連動して動きます。
実際の動きをお見せします。
『らくらくモード』の場合
1.『頭』を押すと、まず足が上がり始めます。
2.足がある程度の角度になってから、次に頭が上がり始めます。
3.引き続き頭は上がり続けますが、ある段階から足は逆に下がり始めます。
4.最終的には、頭70度、足0°という起きたポジションになります。
身体を寝かす場合には、これと全く逆の動きをします。
なぜ『らくらくモード』があるのか?
それは、使用者の体力が弱って寝たきりなどになった場合、身体を起こす際に、単に頭に角度をつけた場合
・身体がずれてしまう
・内臓や腰に負担が掛かる
ことがあるからです。
そういったことを避けるために、1~4のような動きすることで、『身体のずれ』や『内臓や腰への負担』を軽減させているのです。
つまり『らくらくモード』は身体を起したり、寝かせたりする際に、身体がずれたり、腹部や腰に負担が掛かったりしないための人間工学に基づく機能ということになります。
ただこの機能は、健常者が使った場合『まどろっこしく』感じてしまうはずです。
そして今回のS様の場合も、何かの時に『切替』ボタンを押してしまった結果、『らくらくモード』に切り替わってしまっていました。
そのため頭を上げたいので『頭』ボタンを押したにもかかわらず、頭は動かず足が動いてしまうので、『これは一体どうなっているの?』と思われたようです。
以上のことをしっかりとご説明し、現状S様には、通常は『頭モード』でお使いいただくよう、しっかりとご説明しご納得いただきました。
さらに付け加えると、S様は『インタイムコンフォート』を使い始めて、頭と足に角度を付けて眠ることで、『腰やひざがとても楽で、快適に眠れるようになった』と喜んでおられました。
『インタイム1000』の操作性
ちなみに『インタイム1000(3モーター)』のコントローラーは下記の通りです。
『切替』ボタンの代わりに『連動』というボタンが加わっています。
この『連動ボタン』を押すことで、『インタイムコンフォート』の『らくらくモード』と同様の動きをします。
そして『頭』『足』『高さ』のボタンは、それぞれ固有の動きをし、さらに『連動』ボタンが独立しているため、わざわざモードを切り替える必要がありません。
そのため、操作性の点において『インタイム1000』の方が優れていると言えるでしょう。
これは両者の発売年が
インタイムコンフォート 2013年
インタイム1000 2016年
ということで、後から発売された分『インタイム1000』の方が改良されているということなのだと思います。
パラマウントベッド社さんには『インタイムコンフォートの方も、使い勝手を改良してほしい』とお願いしたいところですが、後述の通り近日中に『インタイムコンフォートの後継モデル』が発売となるようです。
そうなってくると『インタイムコンフォート』はお役御免の流れたなります。今さら改良という話にはなりそうにありません、
4.『キューマラインボトム』~『インタイムコンフォート』のもう一つの優位ポイント~
一方で『インタイムコンフォート』の方が圧倒的に優れている点として『キューマラインボトム』が挙げられます。
『インタイムコンフォート』と『インタイム1000』の床板を比較してみます。
『インタイムコンフォート』の床板
『インタイムコンフォート』には中央部(腰のあたり)に『キューマラインボトム』と呼ばれる蛇腹状の構造があります。
『インタイム1000』の床板
これに対して『インタイム1000』は、このようなシンプルな構造です。
『インタイムコンフォート』の場合、『キューマラインボトム』の蛇腹構造があることにより、リクライニングの際のマットレスのずれを防ぐとともに、内臓にかかる負担が50%軽減されるというデータもあるようです。
キューマラインボトムは『インタイム7000』と『インタイムコンフォート』という上位モデルにのみ採用されており、下位モデルとの重要な差別化ポイントとなっています。
5.『インタイムコンフォート』の後継モデルが近日登場⁉
以上のような点から、最初は『インタイム1000』を目当てにご来店され、ご検討の結果『インタイムコンフォート』の方をランクアップで選ばれる方が、少なからずいらっしゃいます。
・・・とは言え、
『インタイム1000』 RQ-1333MC(セミシングル、3モーター) 205,000円(非課税)
インタイムコンフォート(シングル、3モーター) 473,000円(税込)
という価格差は、
後から発売された『インタイム1000』の方が、パラマウントベッド社の企業努力により、画期的な低価格化を実現したにせよ、
やはり合理性に欠けている面があるように思います。
このあたりに関して、
『インタイム1000(2016年発売)』の登場により
先行モデルである
『インタイムコンフォート(2013年発売)』
『インタイムトラスト(2014年発売)』
の位置づけが、微妙なものになったという点は否めません。
しかしながら、パラマウントベッド社の担当営業マンからの情報によると、
『インタイムコンフォートの後継モデルが今年の8月頃に発売される。』
そうです。
しかしながら、どのような商品となるのか?教えてもらっていません。
現時点で教えてもらっているのは、
・3モーター
・対応マットレスサイズは97×195㎝
・価格設定は『インタイムコンフォート』よりやや低価格
ということだけです。
また担当営業マンによると『西部製綿さんなら、必ず気に入ってご販売いただけると思います。』とのことです。
新モデルの仕様などが分かりましたら、またこのブログでご紹介したいと思います。
四国各地からのアクセス良好
・高松中央ICより50分
・松山ICより80分
・徳島ICより90分
・高知ICより60分
どうぞお気軽にご来店ください。
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