息子の自己肯定感を育むために、そして優しさと厳しさのバランス

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平成13年に結婚した私たち。
長らく子宝に恵まれまれず、足かけ10年にも及ぶ不妊治療を受けました。
妻の精神的な負担は大きかったはずです。

でも私にとって救いだったのは、妻が大らかな性格であったこと。
ストレス・辛さを周囲に見せることもほとんどなく、いつも朗らかで前向き、マイペースでした。

妻にはお姉さん、妹さんがいて、合わせて5人の子供がいます。
どちらもわりと近くに住んでいて、頻繁にウチに遊びに来てくれており、
私たち夫婦にとてもよく懐いてくれていました。

『こんなに可愛い甥っ子、姪っ子がいるんだから、自分たちには子供いなくても・・・』
と二人で話していたこともあります。

そんな私たちのところに長男コースケが生まれてきてくれたのは、
平成26年11月のことです。
私は47歳になっていました。

 

私と同世代のご家庭ですと、
お子さんが高校生や大学生、さらには社会人になってところが当たり前にあります。
そういった意味では、随分と歳を取った父親ということになりますが、
その分子育てに人生経験を活かすことが出来る・・・と前向きに捉えています。

 

先日、ある人との会話の中で、
『子育てをしていて、何か大切にしている価値観はありますか?』
という質問を受けました。

とっさに私の頭に浮かんだのは『自己肯定感』という言葉でした。

『息子には自己肯定感の高い人間になってもらいたいと思っています。』
そのために
『私にとって息子が非常に大切な存在であるということを、
いつも、しつこいぐらいに語りかけています。』
ということをお話ししました。

 

『自己肯定感』すなわち
『自分には存在価値がある』
『自分はこの世で必要とされている』
と思えること。

自己肯定感が高いと、
物事に前向きに取り組めますし、
挫折や嫌な出来事に遭遇した時にも、逃げることなく、その状況に立ち向かうことが出来るはずです。
また人間関係においても、自分の事を大切に思えるからこそ、相手の事も大切にできるのではないでしょうか。

逆に、ニュースなどで報道されるような、人の道を外した振る舞い、
その根底には『自己肯定感』の低さがあるのではないか・・・と、私は常々感じています。

 

 

息子が『自己肯定感』の高い人間に育つために、私に出来ることは、
『あなたはかけがえのない存在ですよ。』というメッセージを積極的に送り続けること

具体的には、以下のようなことを、
ことあるごとに、繰り返し、繰り返し、息子に語りかけるようにしています。

『パパとママは結婚してからずっと子供が出来なかったんだよ。
だから13年目にコースケ(長男)が生まれてきてくれた時にはすごく嬉しかったよ。』

『生まれてきてくれて本当にありがとう。』

『そばにいてくれてありがとう。』

『コースケはパパとママの大事な宝物だよ。』

その他にも息子が何かした時、例えば、
絵を描いた時
ブロックでお家を作った時
走った時
サッカーボールを蹴った時
そういった時に『良く頑張ったね』『上手にできたね』と褒めてあげること。

特に次男が生まれてからは、
『弟が出来てから自分が構ってもらえなくなった、大事にされなくなった。』と思われないように、
そういった語りかけの回数を意識的に増やしました。

 

ただ、単なる甘やかしにならないよう、
ダメな時には『叱る』こともまた大事ですよね。

 

この『叱り方』がとても難しいと感じています。

 

つい先日、このような出来事がありました。

我が家は祖父母、私たち夫婦、2人の息子(3歳、0歳)の6人家族。
夕食は『母屋』にて6人で済ませ、それから風呂に入って、私たち親子4人は『離れ』で寝ます。

0歳の次男はどうしても妻が世話することになりますので、
必然的に私が長男の寝かし付け担当ということになります。

私と長男の2人で離れにある寝室に行き、
まずはパズルやら息子の好きな遊びを一緒にしてます。
10分タイマーがなったらお遊び終了(なかなかすぐにはやめてくれませんが)。
それから隣の台所に行きハミガキ。
また寝室に戻り、部屋を暗くして絵本を読み聞かせながら、寝かしつけます。
これが私と長男の間での『睡眠儀式』で、いつの間にやら『ルーチン』化しました。

 

 

ところがその日に限って、
息子が寝室ではなく台所に向かい、おもむろに電気を点けたのです。
『コースケ違うよ。電気を消して、寝る部屋に行こう。』
『さぁ早く行って。』
と強めに言ったところ、

息子はふてくされた様子で、
『パパのバカ』と言い捨てて、
電気も消さずに寝室に向かってしまいました。

やむなく電気を消して、息子を追って寝室に行った私。
『コースケ、何でルールが守れないの?』
『(ちょっとぐずりながら)だって・・・』
『電気も消さないし、パパにバカって言うし、ダメじゃないの?』
『・・・・・』

『今日はもうお遊びなしだから、コースケ寝て。』
『いやだ、遊んで。』
『コースケがパパのいうこと聞けないんだから、パパもコースケの言うことは聞けません。』
『パパも寝るから、コースケも早く寝なさい。』

背中を向けた私。
わんわん泣き始めた息子。

しばらく息子の反応を横目で見ていましたが、
脚をバタバタさせながら、あまりに激しく泣きじゃくるので、
ふと思い
『今日はなぜいきなり台所に行ったの?』
と聞いてみました。

そうしたところ、
『だって、のどが渇いたので、お茶が飲みたかったんだもん。』

 

私はハッとしました。

 

のどが渇いて『お茶を飲みたい』と思って台所に向かった息子。
これだけ暑い日が続く中、水分補給は重要であるにもかかわらず、
『ルーチンと違うからダメ』と言ってしまった私。

息子には申し訳ないことをしてしまいました。

 

息子をギュッと抱きしめながら、
『ごめんねコースケ。さぁお茶飲みに行こう。』

お茶を美味しそうに飲み干して、機嫌が直った息子にほっと一安心。
あらためて息子の頭を撫でてあげました。
『せっかく台所に来たからハミガキしようか?』
いつもはふざけて、なかなか真面目にハミガキしませんが、
この日は息子も賢くハミガキをしました。
『賢いね。じゃぁ、向こうの部屋に行って遊ぼうか?』
『うん。』
とりあえず一件落着です。でも大いに反省しました。

 

親はどうしても、子供に自分の思うように振る舞って欲しい、
思う通りにに育ってほしい・・・と思いがちです。
そしてそうならないと叱ってしまいます。

もちろん『叱る』ということは大切。
でもその場合でも、親のやり方、考え方を一方的に押し付けるのではなくて、
子供の立場も尊重してあげることが必要なのだと思いました。

やはり子供と言えども一人の人格と見なして接してあげること、
このことを忘れてはならないと思いました。
何でもかんでも『親の言うとおりにしなさい』では
冒頭申し上げた『自己肯定感』が育つはずはありませんよね。

子育てにおける『優しさ』と『厳しさ』
そのバランスは本当に難しいと感じている今日この頃です。

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自称“日本一”文章を書くのが好きなふとん屋

広島県出身の熱狂的カープファン。かつては神奈川県でカネボウ化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。縁あって、今は香川県で寝具店『西部製綿株式会社』の社長をしています。自称“日本一”文章を書くのが好きなふとん屋です。『正しいことを正しく伝える』スタンスで『寝具』のこと『眠り』のことを分かりやすくお伝えしています。
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