【マットレス】『柔らかい』のに『高反発』ドイツ シェララフィア ゲルテックスマットレス

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  • 目次
    1.ドイツナンバーワンブランド『シェララフィア』
    2.最初の評価はNG
    3.ベッドマットレス市場のトレンドの変化
    4.『柔らかい』のに『高反発』
    5.ゲルテックスマットレスの構造
    6.ゲルテックスマットレスのラインナップ

1.ドイツナンバーワンブランド『シェララフィア』

シェララフィアロゴ

シェララフィアのロゴの左端にあるローラーのイラストがこのブランドを象徴しています。

シェララフィアのスタートは1909年ですから、100年を超える歴史を誇ります。ドイツは品質管理にうるさい国で、ドイツ人はヨーロッパの中で日本人に最も近い国民性とも言われています。ちなみにまったくの余談ですが、日本人のプロサッカー選手の移籍先として、最も成功する確率が高いのがドイツ ブンデスリーガであるように思われます。日本人がなじみやすい何かがあるのかもしれません。

マットレスの耐久性を証明するためにローラー車を使用

1930年代のことです。マットレスの耐久性(耐荷重性)を証明しようとして検討していた時に、たまたま通りかかったのが重さ10トンの蒸気ローラー車でした。とっさに担当者は、そのローラー車にマットレスの上を通過するように依頼したそうです。その結果、マットレスの見た目にほとんど変わったところはなく、厚みも元通りに復元したそうです。

その後もシェララフィアマットレスの耐久性を証明するために、公証人の立会のもと何度もこの実験を行い、同ブランドのマットレスの耐久性を証明したそうです。シェララフィアのロゴに用いられるローラー車のイラストは100年以上にわたる同社の品質保証の象徴です。

シェララフィアは、他のベッドマットレスメーカーのように有名スポーツ選手をモデルに使ったり、〇〇王室御用達といったブランドイメージを用いたりといった派手な宣伝販促手法はあまり取らないブランドで、いかにもドイツらしい品質重視の質実剛健なイメージです。

ドイツ国内では認知度、シェアともにナンバーワンのブランドです。本社及び工場はノルトライン=ヴェストファーレン州のボーフムにあります。『シェララフィア』はブランド名で正式な会社名は『シェララ・コンフォート・ジャーマニー』社です。

ドイツナンバーワン マットレスブランド『シェララフィア』

お隣ベルギーにある『レクティセルグループ』の子会社で、このグループはウレタンを中心としたフォームの会社。『レクティセルグループ』で作られるウレタンフォームが『ベンツ』や『BMW』『アウディー』などのドイツの高級車のシートで用いられています。素材開発から自社グループ内でやっているのですから『シェララフィア』の商品開発力が強いのは当然です。レクティセルグループ全体で年商約2,000億円、シェララフィアの年商は約500億円とのことです。

2.最初の評価はNG

私とゲルテックスマットレスの出会いは2012年の初夏だったと記憶しています。『シェララフィア』ブランドの日本国内の輸入販売代理店である『関家具』さんの大阪ショールームに行った時のこと。営業のT氏が『新しい画期的なベッドマットレスがあります』というのです。

聞くところによると、ドイツ国内では2012年の初めに発売され、すぐにシェララフィアブランドマットレスの決定版としてヒット商品になったとか。サイズや寝心地を日本国内仕様に改良し、これから大々的に打ち出そうとしている、まさにそんな時期でした。

さっそく私は興味津々で試し寝しました。しかしながら私の評価は『NG』でした。柔らかすぎると感じたのです。

日本ではいまだに『せんべいふとんが体に良い』という俗説がまかり通っているように、日本国民は『硬い敷き寝具(敷きふとん、マットレス)』が好きな国民と言えそうです。質の良い眠りのためには適度な柔らかさの敷き寝具(敷きふとん、マットレス)であることは間違いありません。そしてその適度な硬さとはその人の体重・体型・寝姿勢によって異なります。ですから単に硬い敷き寝具(敷きふとん、マットレス)が眠りに良いはずはなく、そんな私は自称『せんべいふとん撲滅主義者』です。

そんな私からしても最初この『ゲルテックスマットレス』を体感した時の印象は『柔らかすぎる』と感じたのです。そのため私はこのゲルテックスマットレスをすぐには採用しませんでした。

3.ベッドマットレス市場のトレンドの変化

ところがその後、大阪の有名家具店に市場調査に行ってみると『シモンズ』や『シーリー』など有名なマットレスブランドが、私の予想をはるかに上回るほど柔らかいマットレスをラインナップして、

『柔らかいマットレスほどフィット感があるので良いマットレスである』→『つまり高品質で値段が高い』

という販売方法を採用していることを知りました。

 

その販売方法は、売り手にとっての売りやすさ(説明のしやすさ)のためであり、それが正しいマットレスの提案方法ではない・・・と私は感じましたが、有名ブランドがそういった売り方をしている以上、国内でのマットレスのトレンドも変わっているはずだという想いが芽生え、その後いろいろリサーチしてみたところ、私の想像以上に市場には柔らかいベッドマットレスが多く出回っている現実を知りました。

その事と、当店でお客様一人ひとりに合ったマットレスをご提案するというスタンスは全く別の問題になりますが、手持ちの武器としてどのような寝心地のマットレスをラインナップするかに関しては、市場の動向・トレンドに沿ったものにする必要があります。

そこで2012年の夏頃、もう一度『関家具』さんの大阪ショールームを訪問して、『ゲルテックスマットレス』の寝心地を改めて体感させていただきました。

その結果、柔らかいと言えば柔らかいのですが、いわゆる低反発のマットレスとは一線を画し、決して腰が沈みすぎることなく、適度な反発力もあるという事を確認し、私はゲルテックスマットレスの導入を決めました。

4.『柔らかい』のに『高反発』

ゲルテックスマットレスの寝心地を一言で表現するならば、『柔らかい』のに『高反発』という事になります。

ゲルテックスマットレスの特徴① 柔らかい

ゲルテックスマットレス最大の特徴は『柔らかい』こと。手などで押さえるとぐっと沈み込みます。そのためほとんどの方が最初は『こんなに柔らかくても大丈夫?』と感じられるはずです。

ゲルテックスマットレスの特徴① 柔らかい

ゲルテックスマットレスの特徴② しっかり支える

しかしながら実際に寝てみると、しっかりと身体が支えられている事がお分かり頂けると思います。これはゲルテックスマットレスが持つもう一つの特徴『高反発』だからこそです。

ゲルテックスマットレスの特徴② しっかり支える

『柔らかい』すなわち『フィット感に優れる』『体圧分散性に優れる』
『高反発』すなわち『寝返りが打ちやすい』『身体が余分に沈まない』『しっかり支える』

しかしながら、世の中のマットレスを見渡した時、『柔らかさ』と『反発力』はややもすると相反する要素であ
ることが分かります。その点ゲルテックスマットレスは『柔らかさ』と『反発力』という相反する2つの要素を極めて高いレベルで両立しているベッドマットレスと言えるでしょう。

5.ゲルテックスマットレスの構造

ゲルテックスマットレスは2つの素材の組み合わせで出来ています。

ゲルテックスマットレスの構造

画像中の黒い部分が『ゲルテックスフォーム』青の部分が『ブルテックスフォーム』です。

ブルテックスフォームは1990年代に開発された素材で、ゲルテックス以前のシェララフィアマットレスのメインの素材でした。硬めの高反発な物性を有しています。下層に硬めの『ブルテックスフォーム』を配置することで、余分な沈み込みを防ぎ、体重をしっかりと支えてくれます。

ゲルテックスフォームはジェルとポリウレタンの組み合わせでできた新しい素材で、まさにゲルテックスマットレスの寝心地はこの素材があるからこそです。ゲルテックスフォームは『柔らかさ』と『反発力』を極めて高い次元で兼ね備えています。

6.ゲルテックスマットレスのラインナップ

2012年秋の発売当初は
『ゲルテックス500』
『ゲルテックス900』
『ゲルテックス1200』
の3グレード展開でした。

もともと寝心地面での評価は高かったのですが
・側生地のピリングが起こりやすい
・ゲルテックスフォームが黄変しやすい
の2点がドイツ国内の販売店から問題点として上がったそうです。そのため2014年、発売からわずかわずか1年あまり(ドイツ国内の発売からは2年)という短期間でマイナーチェンジが行われました。ちなみに上記の2点に関しては、はっきり言って致命的な欠点と言うほどではありませんが、それでもすぐに改良の手を加えてくるあたり、モノ作りに真面目なドイツ、シェララフィアらしいと思います。

シェララフィア ゲルテックスマットレス

マイナーチェンジ当初は、発売時と同様の3グレード展開。
『ゲルテックス500』の後継モデル⇒『ゲルテックス プラチナ200』
『ゲルテックス900』の後継モデル⇒『ゲルテックス プラチナ240』
『ゲルテックス1200』の後継モデル⇒ゲルテックス プラチナ240X』

そして2015年に
『ゲルテックス プラチナ90』
『ゲルテックス プラチナ180』
『ゲルテックス プラチナ220』
の3グレードが追加され現行の6グレード展開となりました。

その後2016年に
『ゲルテックス プラチナ90』が廃盤となり
新たに
『ゲルテックス プラチナ60』
『ゲルテックス プラチナ160』が加わり7グレード展開となっています。

『ゲルテックス プラチナ○○』の『○○』はそれぞれのマットレスの厚み(㎜)を意味しています。上級モデルになるほどゲルテックスフォーム層の厚みが増し、その分フィット感が高まり=柔らかい寝心地になります。

ゲルテックスマットレスは、
・太めの方よりも細めの方
・男性よりも女性
・年配の方よりも若い方
に好まれる傾向があります(あくまでも傾向です)。

BMIの高い方(体重の重い方)が上級グレードを使用された場合、沈む込みが強く出過ぎる場合があります。腰痛(前屈痛)のある方は特にお気を付け下さい。必ずご体感の上ご購入されることをオススメします。

↑快眠ショップ ふとんのせいぶ ゲルテックスマットレスのページへのリンク(外部リンク)↑

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自称“日本一”文章を書くのが好きなふとん屋

広島県出身の熱狂的カープファン。かつては神奈川県でカネボウ化粧品研究員をしていました(口紅やマスカラの処方開発担当)。縁あって、今は香川県で寝具店『西部製綿株式会社』の社長をしています。自称“日本一”文章を書くのが好きなふとん屋です。『正しいことを正しく伝える』スタンスで『寝具』のこと『眠り』のことを分かりやすくお伝えしています。
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